z32 前期・中期・後期の違いは?話題になるポイントを中心に紹介

国産の市販車で初めて、280馬力に到達したフェアレディz32は1989年にデビューしました。

2000年までの11年間に5回のマイナーチェンジを行いました。そのため、前期型と最終型を乗り比べると性能や質感に差があります。

今回は、前期・中期・後期の違いについてよく話題になるポイントを中心に紹介していきます。

z32 前期・中期・後期の違いは?話題になるポイントを中心に紹介

z32には1〜6型までの仕様に分かれていますが、一般的に前期・中期・後期(最終型)などと呼ばれています。

それぞれの呼び方
  • 前期型:1〜2型
  • 中期型:3〜5型
  • 後期型(最終型):6型

以下にそれぞれの違いを紹介していきます。

1型:1989年7月~1992年8月

フェアレディz32:1型

1型のポイント
  • シートベルトはドアにマウントされる
  • マスターキーはチタンキーだった
  • 純正リアスポイラーを装着するとCD値が0.01上昇
  • イエローパール(#EH7)のボディカラーは1型のみ
  • エアコンの冷媒はR12
  • エアコンはデフブロスター以外、吹き出し口が選べないフルオートタイプ
  • ターボモデルにはブーストメーターが標準搭載

z32は2by2と2シーターのホイールベースが異なるボディがあり、ルーフ形状も選択可能。さらにそこからNAとターボモデルも選べるという今では考えられないような仕様でデビューしました。

その先進的なデザインは今でも評価されていますが、1型は豪華さと不具合が共存していると言われています。

シートベルトユニットはドアにマウントされている

1型で特徴的なのがシートベルトのユニットがドアにマウントされている点です。

個人的にスペシャリティ感があって好きなのですが、内装をバラす工数が増えたり、シートベルトを付けたままドアを開けられないなどの欠点がありました。

乗ってる身としてはそんなに不便だとは思いませんが、マイチェンですぐに無くなりました。

1型のエンジンルーム:写真左の油圧式HICASユニットは撤去するのがおすすめ

そして、ターボモデルに標準搭載の油圧式のスーパーハイキャスは不具合を起こす前に撤去するのが、定番メニューでもありました。また、1型のヘッドライトはかなり暗いので社外のHIDを導入する必要もありました。

このように、豪華さがあった一方で不具合も多く、初心者には扱いが難しいのが1型です。安く買えますが、維持管理にお金がかかります。

z32はマイチェンによって不具合の修正が数多くされていきました。

LIN

2型:1992年8月~1993年9月

2型の変化点
  • シートベルト取り付け部がロックピラーフィニッシャーに移動
  • 運転席にエアバッグがオプション装備
  • オートエアコンは吹き出し口の手動選択ができるようになった
  • サイドドアにビームが追加され、側面衝突時の安全性が上がった
  • ブレーキエアダクトと導風板が全車に装備され、高負荷時のブレーキ強化が図られた

フェアレディz32は1992年8月に初のマイナーチェンジを迎えます。

評価が高かったエクステリアの変化点はわずかで、1型で弱点だったオートエアコンの操作性が改善されました。

それ以外にも、高負荷時のブレーキ強化やドアにビームが追加され、側面衝突時の安全性が上がりました。

3型:1993年9月~1994年10月

3型の変化点
  • 純正リアスポイラーがブーメラン形状に変更
  • スーパーハイキャスは油圧から電動に変更
  • エアコンの冷媒にR134aが新採用される
  • ラック&ピニオン式のギアが高精度なものに変更
  • パワトラが小型化。コネクタの形状も防水性の高い形状に変更

1993年9月にz32は2度目のマイナーチェンジ。

同時期にはライバルのスープラのフルモデルチェンがあり、それを追うように品質の熟成が図られました。

目を引くのがリアスポイラーの形状がブーメランタイプに変更された点ですね。リアビューの印象が大きく変わりました。

スーパーハイキャスは油圧式から電動式に変更されたので、ターボモデルのエンジンルームに隙間が増えました。

4型:1994年10月~1997年1月

4型の変化点
  • バージョンSのグレードが新たに追加
  • ブレーキキャリパーはアルミからスチール製に変更
  • リアワイパーの長さが475mmから400mmに変更された
  • ターボモデルのメーターパネルからブースト計が廃止
  • 2シーターのウォッシャータンクが2by2と同じエンジンルームに移設
  • バージョンSレカロにはSR-IIバケットシートが装備された
  • オプション装備だったエアバックが標準装備

z32が3度目のマイナージェンジを迎えた時には、バブル景気が終了してスポーツカー不毛の時代に突入していました。

z32も販売不振に陥っていたので、コストダウンが図られるようになりました。エクステリアはほとんど変わっておらず、ブースト計やウォッシャー液面警告灯が廃止されました。

その代わり、ブレーキキャリパーはアルミからスチール製に変更され、新たにバージョンSのグレードが追加されました。

バージョンSはエアコンはマニュアルのみでしたが、BBSのホイールやレカロシートなどのスポーティ装備が充実していました。

1996年に保険料の高騰が原因で、北米でz32の生産が終了しています。

5型:1997年1月~1998年10月

5型の変化点
  • R33と同じミッドナイトパープル(#LP2)のボディ色が追加
  • 2シーターモデルはノーマルルーフのみとなった
  • パワーウィンドウのスイッチがプッシュ式からプルアップ式に変更
  • バージョンSレカロの進化版バージョンRのグレードが追加

日本市場ではミニバンが猛威を振るう中、4度目のマイチェン。

エクステリアに大きな変更はありませんが、R33でおなじみのミッドナイトパープルのボディ色が追加されました。

2シーターのTバールーフは廃止されて、ノーマルルーフのみになっています。

新たに設定されたバージョンRでは、赤ステッチのステアリングやレカロ製のスポーツシート、カーボン調センタークラスターパネルなどが採用されました。

この時期に新型のVQ30DEを搭載する計画が浮上しましたが、コストの都合上見送りなっています。

6型(最終型):1998年10月~2000年9月

フェアレディz32最終型:ボディ剛性強化など大幅な改良が加えられた

6型のポイント
  • エクステリアが刷新された
  • ボディ剛性が大幅に強化された
  • キセノンヘッドライトが追加
  • ターボモデルにはブーストメーターが復活
  • ブライトポリッシュアルミホイールがメーカーオプションとして用意
  • バージョンRは専用スポーティサスペンションが用意
  • ABSを全車に標準搭載

1998年10月にz32は最初最後のビックマイナーチェンを行います。

この型はいわゆる最終型と呼ばれ、エクステリアは大幅に刷新されました。フロントバンパーはクリーンな造形になり、リアスポイラーはウィング形状に変更されて、大きく印象がわかりました。

キセノンヘッドライトも採用されて点灯時の存在感も増しました。ただ、キセノンヘッドライトは中のヴェゼルのメッキが経年劣化で剥がれたり、価格が高騰しているので保守性の観点からは注意が必要です。

大幅にボディ剛性が強化されているので、初期型と乗り比べると雲泥の差があります。クルマの品質自体も熟成されており、初期型から乗り換える人もいるほどです。

最終型でも生産終了から20年近く経過しているのでノントラブルというわけにはいきませんが、初心者には優しいです。

LIN

まとめ

ここまで、z32の前期・中期・後期の違いについてお届けしました。

前期〜後期の変化点はもっと細かいところがありますし、公開されていない項目もあると思います。

今回の記事では、よく話にあがるポイントを中心に紹介してきました。

前期型と呼ばれる1型と2型は車体を安く手に入りますが、故障が多発して泥沼化しやすいです。無難に最終型を選ぶといいかもしれません。

それぞれの詳細な違いを図解入りで知りたい方は『改訂新版 アイ・ラブ・フェレディz32』をオススメします。

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