ガンダムXの打ち切りでバンダイ・川口名人が語った反省点とは?

ガンダムXの打ち切りでバンダイ・川口名人が語った反省点とは?

ガンダムXは、1986年6月20日のルパード・マードックによるテレ朝買収騒動の影響下で、打ち切り(放送時間の短縮)の憂き目にあったと言われています。

ガンプラの販売実績はWより2割減少し、放送時間移動後には視聴率1%以下になったこともありました。

そんな不遇な作品ですが、主役機2機のデザインがWとヘビーアームズと被っていると、放送当時は思っていました。バンダイもそれは多少認識していたのか、インタビューで『MSの差別化に失敗した』と答えていたようです。

今回は、そのインタビューを紹介します。

F91初期案のデザインで、ガンダムF90が商品化された理由

Xの打ち切りでバンダイ・川口名人が語った反省点は、MSの差別化に失敗した事

ガンダム神話Zetaでは、バンダイ・ホビー事業部主任の川口克己名人により、ガンダムXのターゲットの年齢層や反省点が語られました。

ガンダム神話Zetaより(1997年2月発売)

一作目の『機動戦士ガンダム』が辿った運命を再現するかのような結末を見せた「X」だったが、復帰シリーズのラストを飾る作品になることは、放送前からバンダイとサンライズ間の既定の事実になっていたという。

この辺の事情をヘビーユーザーには、川口名人としてその名を轟かせるバンダイ・ホビー事業部主任の川口克己は、12月終了はスポンサーの意思による打ち切りではなく、局の都合によるものであると前置きして、

川口名人「『G』で小学校低学年以下の層に訴求できたので、『X』はその上の高学年層を狙いました。このため前作Wで人物キャラクターによって掴んだ女性アニメファン層は離れてしまったのです。

しかし2クール目の中盤頃から10代後半の男性ファンを含む「G」の支持層が戻ってきました。

これに、狙っていた小学校高学年層がXを通じて加わる格好となったので、復帰シリーズ四作品によってガンダム市場の隙間を埋めたと同時に、裾野を広げることができた、見ています。

またTVの露出は冷却期間を挟むことが必要とも考えています。ですから、『X』の評価に関係なく、終了後はしばらく休憩しようと、早い段階から決めていました。その間のイメージ露出はOVAによってフォローするつもりです。」

とは言え、反省材料もあったという。

それは作品のビジュアルイメージを最も左右する要素となるモビルスーツのデザインが、「W」に登場するものと明確に、差別化できなかったことだ。

このため、ファンにマンネリ感を与える格好となってしまった。

さらにTV作品の定石パターンとして行われる主役メカのマイナーチェンジも、前半部の「X」に大して後半部の「XX」に新奇性が乏しかったため、作品に活力を与えられなかった。

これらのことが響いたのか、主力商品のプラモデルは、前作『W』の実績に対して2割減となった。

引用元:ガンダム神話Zeta

内容の抜粋

  • ガンダムXはスポンサーでなく、テレ朝の都合で打ち切りが決まった(ルパード・マードック黒幕説)
  • ガンダムXが狙っていたのは小学校の高学年層
  • 結果として、Wの女性ファンが離れてしまった
  • Xの反省点は、ガンダムWに登場するMSとの差別化ができなかったこと
  • ダブルエックスの新奇性が乏しく、作品の活性化に失敗
  • ガンプラの販売実績は、Wの2割減となった

ガンダムXは、小学校高学年をターゲットにした結果、前作で獲得した女性ファンが離れたことも敗因の一つとして捉えているようでした。2クール目から、10代後半の支持層が戻ってきたそうです。

しかし、ガンダムWとのMSの差別化に失敗して、ダブルエックス登場も作品の起爆剤にならなかったと、反省点を語っているのが印象的だった。この辺りは、自分も放送当時に感じていたことですね。

視聴率の減少、ガンプラの販売実績も2割減というガンダムビジネスがうまくいってなかったのは明らか。

ただ、Xの1クール目途中で、放送局のテレ朝がルパード・マードックによる敵対的買収を仕掛けられていました。放送局のゴタゴタに巻き込まれていたわけで、放送時間の短縮はガンダムXの責任だけじゃないんですよね。

まとめ|最近は『放送時間の短縮に過ぎない』という声が大きい

今回は、ガンダムX打ち切りに関して、バンダイ・川口名人が語った反省点を紹介しました。

放送当時は、『主役MSの2機がどうしてもWとヘビーアームズの地味版に見えたし、乗ってるパイロットが逆だろ…』と思ったものです。それはバンダイのほうでも多少は認識していたのかもしれない。

加えて、1996年はエヴァンゲリオンがアニメ界を席巻し始めた時期で、Xに新規性をあまり感じることができませんでした。

しかし、近年はXも再評価をされているから、フラットな目線で視聴されていると思う。『Xでやろうとしたことは全部入ってる』という高松監督の発言も広がって、打ち切りではなく放送時間の短縮に過ぎない意見が多くなってきました。

すごいなガンダムX。

F91初期案のデザインで、ガンダムF90が商品化された理由

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