本記事ではz32でドリフトしている人が少ない理由を考えてみました~。
『z32でドリフトしてる人っていないの?』と疑問を抱かれる人がいるかもしれません。
これに関して簡単に答えると、フェアレディz32でもドリフトはできますが、やっている人はとても少ないです。
そもそもドリ車として好まれるのは維持やチューニングが安くできるクルマです。シルビアなんかはその代表格ですよね~。
しかしz32は維持やチューニングのコスパが悪く、ドリ車を作るのが大変です。今回の記事ではその辺りを説明できたら良いなと思います。
フェアレディz32でもドリフトはできます
フェアレディz32でもドリフトはできますし、不可能ではないです。
紹介している動画は海外のものですが、z32でも綺麗にドリフトができちゃいます。youtubeで『z32 ドリフト』と検索してもらえれば該当する動画がそこそこ見つかると思います。
このクルマの駆動方式はFRだし、ターボ仕様もあるためポテンシャルはちゃんとあります。
大会で勝ちたいのであれば話は別ですが、z32でもドリフトは楽しめると思います。
しかし次で紹介するさまざまな理由から、z32でドリフトをしている人が少ないのでは?と推測されます。
z32でドリフトをしている人が少ない理由を考えてみた
z32でドリフトしている人が少ない理由
- DIYが難しい
- アフターパーツが少ない
- チューニングコストが高い
- 維持費が高い
- 2by2にはTバールーフしかない
DIYが難しい
ドリフトは金がかかるし、クルマを酷使します。
ドリ車は普通に維持するよりも故障率が高くなりますし、サーキットでもトラブルが出たりします。
いちいちお店に持っていくと、お金がかかるので工賃節約のためにDIYで修理することも多いです。
しかしz32はDIYで整備するのが大変で敬遠される傾向にあります。
アフターパーツが少ない
z32は他のFR車両と比較すると、アフターパーツが少ないです。昔の雑誌を見ていると、選択肢は豊富でしたが今はダメです。
切れ角アップのパーツもあまり見かけないし、やっている人も皆無なので情報も乏しいです。
z32のアフターパーツの選び方は『このパーツしかないからこれを付けよう』という事例が多いんですよねw
チューニングコストが高い
ドリ車は社外タービンに交換をしてチューニングするのが当たり前になりつつあります。
ですが、、
z32は一度エンジンを降ろさないと、タービン交換ができません。さらにターボ車はR230デフなのでファイナルの変更が効きません。
R230のまま機械式デフを組むことも可能ですが、ドリフトはコースに合わせてファイナルを変更することが多いです。
z32もNAであれば、互換性の高いR200デフを搭載しています。ターボ車でもリアメンバーをNA化することでファイナルを変更することができます。
z32のドリ車をつくるためには、他のスポーツカーよりもチューニングコストがかかります。
維持費が高い
ドリフトはお金がかかりますので、クルマ自体の維持費が安いことがとても重要です。
しかしz32は3リッターですし、部品単価も年々上昇しています。オーナーは維持整備で精いっぱいになりがちです。
フェアレディz32 NAの維持費を紹介|故障の頻度やツインターボとの違い等
(NAはターボにくらべて維持しやすいですが、ドリフトを楽しむにはトルクがちょっと足らないという声もあります。)
まともな金銭感覚を持っていれば、コスパの悪いz32でドリフトをしようとは思わないはずw
2by2にはTバールーフしかない
横転した時の安全性やボディ剛性を考えれば、ノーマルルーフがオススメです。
しかし試乗に多く流通しているのはTバールーフの2by2がほとんどです。Tバールーフでドリフトをやりすぎると、ボディの寿命が早く来るかもしれません。
Tバーだとロールケージを入れたくなるけど、ダッシュボード非貫通式で組むと、右側のライトスイッチがアクセスがすげー悪くなりそうなんですよね。
だからz32の場合、見栄えのいいダッシュボード貫通式がベストなんだけど工賃は高そう。
かといって2シーターのノーマルルーフはなかなか手に入らないし、あったとしても練習用のタイヤが積めなくなってきます。
どっちに転んでも手放しで喜べないのがz32の難しいところです。
まとめ:z32でドリ車を作るのは大変
z32でドリ車を作るのは大変です。
z32でドリフトをするにあたって、他のスポーツカーと比較して優れているポイントは少ないです( ;∀;)
やはりお金がかかってもいいから、z32でドリフトをする!という強い気持ちがないと難しいかなと思います。
またz32に長く乗りたいと考えているオーナーさんが多いです。ドリフトは一発廃車のリスクが高く、大事に乗っているオーナーさんにはとても勧められる競技ではないっす。
そんな状況ですので、z32でドリフトをしている人はとても少ないのです。