フェアレディz32には、2by2と2シーターのボディタイプがあります。
一般的にはリアシート有無の違いだけと認識されがちですが、各ボディタイプごとに専用設計されており、運動性能にも違いがあります。
2by2と2シーターのどちらを買うかで、z32ライフは変わってきます。それぐらい重要。
LIN
今回はどちらも乗った私の実例から、2by2と2シーターの違いを書いていきます。
基本:見分け方はフューエルリッドの位置
良い機会なので
2シーターと2by2の比較画像を置いておきますね(Ver.2018)
ご確認ください#Z32#300ZX pic.twitter.com/nelWdx7Gwq
— shirimoji-z (@300000000ZX) September 28, 2018
z32の2シーターと2by2はホイールベースなどが異なっています。一見同じように見えて異なるシャシーから設計されているという贅沢仕様です。
基本的にフューエルリッドの位置から見分けることができます。
さらに言えば、2by2と2シーターでガソリンタンクの位置が違います。2シーターでは後輪軸の前にタンクが置かれていて、2by2にはリアのオーバーハングに設置されています。
乗車人数:2シーターは緊急時に人が乗せられない
以下は2by2と2シーターの後部座席の画像です。




- 2シーターは緊急時に人が乗せられない
- 2by2はリアシートが倒れるので荷物がたくさんつめる
2by2は4人乗りです。
2by2の後部座席は後ろに人が乗せられたり、荷物置きにもなります。
大人でも短時間であれば我慢できると思います。身長175cm、体重65キロの自分は大丈夫ですが、体格の良い人は頭がリアハッチに当たりますので注意は必要です。
フロントシートはリクライニングができるので、PA等で座席を軽く倒して休憩することもできます。後部座席があると荷物も置けますし、何かと重宝します。
2シーターは2人乗りです。
わずかにリクライニングすることもできますが、休憩するときは大変ですね。後部座席はないので、荷物を積むときはトランクのみを頼ることになります。
後部座席の恩恵は高く、どうしても2シーターの悩みの種となります。
トランク容量:2by2はリアシートが倒れるので荷物がたくさんつめる


2by2のリアトランクになります。GTカーだけあって沢山の荷物が積めます。さらにリアシートを倒すことでより多くの荷物を積めます。ドリフトの練習をするときは助かります(-_-)

2シーターのリアトランク
2by2と比べると2シーターのトランク容量は少ないです。リアシートもないのでボード板などの長い荷物を載せるのは難しいと思います。しかし2シーターの方がトランクが深いので、少しでも容積を稼ごうとした形跡があります。
2シーターは斜め後ろの視界が見えづらい?


z32は斜め後ろの視界をリアクォーターなどから確認します。
2シーターはリアクォーターとシートが重なってしまい、斜め後ろの視界が見えづらいと感じます。
2シーターの写真はシートを一番前に持ってきています。社外のシートなので、純正とは状況は少し違いますが、試乗のときに確認してみてください。
エアロミラーを装着していると死角が増えるので、高速の合流で目視に頼ることが多いです。2シーターに乗ってると怖いポイントですね。
ルーフの仕様:ノーマルルーフは雨漏りしない

z32のノーマルルーフ
ボディ形状 | Tバールーフ | ノーマルルーフ |
2by2 | ○ | × |
2シーター | ○ | ○ |
2by2はTバールーフのみ、2シーターはTバールーフとノーマルルーフの設定があります。
- 暖かい季節では開放感が素晴らしい
- 60km/hあたりから風切り音が発生
- いつか雨漏りする
- モール類などの保守部品の値上がり
- サーキットでの横転はちょっと怖い
暖かい季節にTバールーフを外すと解放感があります。完全オープンではなくルーフが外れるだけなので、目立ちすぎずにオープンカー気分が味わえるのが素晴らしいのです。
ただ、モール類が劣化すると雨漏りしますし、初期型のTバーはボディ剛性にちょっと問題あり。初期型の2シーター・Tバーをリフトで上げると、ドアが閉まりづらくなったりしました。
しかし、Tバールーフのボディ剛性は最終型でかなり改善されています。
LIN
一方のノーマルルーフは雨漏りの心配がないので、Tバールーフの保守部品の高騰に怯える必要がないです。寒い時期はTバールーフを絶対に外さないので、必要性を感じないのであれば、ノーマルーフのほうがおすすめ。
しかし、ノーマルルーフは絶対的にタマ数が少ないのが最大の問題です。辛抱強く中古車を見つける必要があります。
LIN
2by2は巨大感を演出しやすい
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スタンスやフェンダリストなどの置き系のイベント用にz32を製作する場合は、2by2のほうが映えやすいです。もともと2シーターより巨大な車体が、ワイドボディキットを装着することで、さらにデカくみえるので視覚効果がバツグン。
LIN
この辺りは小柄な2シーターのz32には演出しにくい点です。
『2シーターのリアは寸止まりで違和感がある』という印象を持たれやすいのですが、実物をみるとあまり気にならないです。
Aピラーから流用できない部品が多い
Aピラーからボディ形状に違いがあるので、2by2と2シーターとで流用できない部品が多いです。
ミッションは2by2と2シーター共に共通ですが、プロペラシャフトの長さが違います。マフラー、Tバールーフ、リアバンパー、サイドステップ、リアハッチなどは流用不可です。
トランクの内装パーツも形状が違いますので、ヤフオクで中古パーツを買うときには注意が必要です。
2シーターはワインディング向き、2by2は直進安定性に優れる

2シーターと2by2はホイールベース・トレッド比が違う
- 2シーターはワインディング向き、2by2は直進安定性に優れている
- ホイールベース・トレッド比に違いアリ
- 車両重量も大きく違う
ボディは2シーターと2by2でまったくの別物です。
2by2のホイールベースは2450mm、2by2は2570mmで120mmも違いがあります。そのため、ハンドリングに大きく差があります。2by2は高速直進性に優れていて、2シーターは峠などのワインディング向きの仕様に仕上がっています。
z32で峠を走りたい!っていう方は2シーターのほうが圧倒的にオススメ。
遠方に旅行にいく機会が多い人は、高速道路での安定感に優れている2by2ですね。
最終型Z32フェアレディZ(ツインターボ・レッド)に、BBS18インチ・ゴールドを履いた車、前の会社の先輩が乗ってた。とても格好良かった。
高速道路での安定性も凄まじく、運転が凄く楽だった。— 大門団長(改二) (@Seibupolice_ced) December 6, 2018
Z32、前の会社の先輩が持ってて、何度か運転させてもらった。
低くてパワフル(VG30DETT)で、高速道路を驚くほど気持ちよく走れる車だった。— 大門団長(改二) (@Seibupolice_ced) May 19, 2018
まとめ
今回は、z32の2by2と2シーターの違いについてまとめてきました。
両者の大きな差はやっぱりハンドリングですね。
2シーターのハンドリングは2by2よりクイックです。タイトコーナーに入っても2by2より軽快に曲がることが可能です。2by2はロングホイールベースが生きる最高速ステージやデカいサーキット向きと考えられます。
ボディタイプは購入後に改造ができないです。
Tバールーフを埋める加工は100万円以上かかるといわれており、ルーフの仕様も大切です。
LIN
現在Z32の購入を検討しているのですが2シーターの方のトランクの寸法はどれくらいになっているのでしょうか…
コメントありがとうございます。
返信遅れまして申し訳ありません。
寸法は計測したことがないのでわからないです–
トランクの寸法を測ってみますが、簡易的に縦×横×高さでいいでしょうか?
トランク寸法は下記になります。
横×縦×高さ=130×65×35mm
メジャーで簡単に計測しただけですので目安としてお考え下さい。またリアハッチの高さ分も収納スペースとして使えますので日常生活を送るぐらいであればそんなに心配はないです。ただアウトドアの趣味を頑張るにはつらいかもしれません。
中古車屋で実車を確認するのがいいかもしれません。よろしくお願いします。
教えていただき、ありがとうございました!
購入の際は実車で確認したいと思います
いえいえ、お役に立てて良かったですm(_ _)m
ぜひグッドコンディションなz32に出会ってください^^
はじめまして、ツインターボの2シーターと2by2のフロントパイプ形状が同じか違うか?お分かりでしらお教え下さい。宜しくお願い致します。
コメントありがとうございます。
すいません、フロントパイプの形状は気にしたことがなくわかりません。。
z32の専門店に問い合わせれば回答もらえるかもしれません。よろしくお願いします。
Z32はZ31まではあった2by2のデザインの間延び感が無いので本当にどちらにするか悩みますよね。
たぶんZ31まではZが欲しいけれどどうしてもたまには4人乗る必要があるという人以外は2by2を選ばないと思いますがZ32は悩みどころ。