(※この記事は書きかけです。最終的な実車レビューはセミレストア中のz32が完成次第追記します。)
フェアレディz32の純正エンジンマウントはブッシュ式ですが、年数が経つとゴムが千切れて不快な振動に繋がります。他にもシフトが入りにくくなる原因になるとか。駄目になったら純正品に交換するのが普通ですが価格は高くなっていますし、z1 motorsportsのエンジンマウントの方が面白そうなのでz1から直接購入してみました。
z32の場合はアメリカの方が面白そうなパーツが多いので個人輸入ができるとカスタムの選択肢が増えると思います。アメリカ製の部品はポン付けができずに加工ありきなパーツもあるので注意は必要ですが…
本記事ではz1 motorspors製のエンジンマウントのレビューや純正との違いについて解説します。
エンジンマウントとは何?現在は電子制御式の製品もある。
エンジンマウントとは、エンジンを車体で支える為の部品になります。エンジンの振動を和らげてくれるクッションのような部品でしょうか。経年劣化によりこの部品が機能しなくなるとエンジン振動がボディに伝達して、ダッシュボードのビビり音やシフトが入りづらくなります。
エンジンの支持方法も複数あってVG30エンジンは2点支持ですが、エンジンの種類によって3点支持や4点支持も存在します。VG30も結構重いエンジンだから、3点支持の方が適切なのかもしません(尚スペースがない)。
エンジンマウントは進化し続けており、2003年ぐらいからホンダが電子制御式のアクティブエンジンマウントを採用しています。下記はショックアブソーバー大手ZFのBOGEブランドのアクティブエンジンマウントの動画です。
- 電子制御式アクティブエンジンマウントが必要になった背景
一定速や低速時にV6エンジンの片パンクを休止させて燃費を向上させるという技術がありました。しかし、片パンクを休止させるとエンジン振動が増加して、不快な振動の要因となることからエンジンマウント自身にも減衰をコントロールする機構が要求されたようです。
マウント内に液体が封入されていてECUから信号を送って、液圧を変化させることで最適な減衰調整をしてくれるようです。ホンダはこの技術をアクティブコントロールエンジンマウントと名付けていますが、高級な装備は寿命が短い事と不具合の原因になりやすいのでネックです。
エリシオンのアクティブコントロールエンジンマウントを交換する際にはマウント以外にもECUも新品に変更する必要があって、費用は13万円っていう記事をみんカラ
で見かけました。(ECUは使い回しにさせてくれよ…)
燃費向上の技術といっても、節約した分が修理代でいっきに持って行かれそう。興味で調べてみたんですが、エンジンマウントも奥が深いですね!
z1製の強化エンジンマウントのメリット・デメリットや純正品との違いは何?
強化品のメリットは純正に比べてシフトがさらに入りやすくなる点です。デメリットはエンジン振動がボディ側に伝わりやすくなり、不快な振動が増加する点です。運転していて一番イライラするのは車内の振動・騒音ですから、この辺りは注意が必要です。
ストリートでの使用も考慮すればシフトの入りは向上しつつも、不快な振動や突き上げ感が我慢できる範囲内であることがベストですね。

購入したz1製の強化エンジンマウント
純正品との違いは大きく分けて下記の3点です。
- 小型軽量で日常ユースも確保
z1のエンジンマウントはNVH(騒音・振動・ハーシュネス)低減目的で調整を施したウレタン(純正はゴムブッシュ)が使用され、日常ユースも考慮されています。
製品サイズは純正品より一回り小さい上に重量も2個で1kg軽く、取付の際は加工の必要はありません。小型化する事でエンジンマウント周辺部品へのアクセスも容易になるそうです。
- 耐食性の向上
中身のウレタン本体はCNC削り出しのアルミボディで保護されており、耐食性向上の為に亜鉛メッキが施されています。乾燥しにくい環境下だと亜鉛メッキが災いして、白錆の原因になるんですが…
- 耐熱性の向上
ウレタン本体をアルミでシールドする構造はターボチャージャやエキマニからの放射熱に晒されるのを防ぐ役割があります。アルミは反射率が高いのでウレタン本体を守る遮熱板として機能してくれます。
(※物体通しが接触している場合、熱伝導率が高いアルミは熱を吸収しやすいのですが、電磁波としてやってくる熱(放射熱)は反射してくれます。)
アルミの熱伝導率を利用したのがラジエーター、反射率を利用したのが遮熱板です。z1で紹介されている仕様を見ると、純正品の上位互換なので期待はできそうです!
z32 z1 motorsports製の強化エンジンマウントのパーツレビュー
問題は運転中の振動がどれくらい増えるかですね。ウレタン製に変わるのでマウントの剛性は上がる分、ボディへの伝達は増えそうです。
エンジン振動がボディに伝わって不快な振動が増えれば、やっぱり純正の方が良いという声が出るでしょう。この辺りは実際に乗って確認したいと思います。
(※実車レビューはセミレストア中のz32が完成次第追記します。)