テッカマンブレードの顔作画はどれが正解?キャラデザが2パターンあった件




1992年2月18日から1993年2月2日にわたってテレ東で放送された宇宙の騎士テッカマンブレード、、、

名作だとたびたび話題になりますが、顔作画に統一性が全くないという不釣り合いが相まって定期的にネタにされます。

しかし、どの顔作画がキャラ設定に準拠しているのかはあまり語られません。バラバラな顔作画にも一応正解があって、今回はそれを紹介していきます。

ややこしいのですがキャラデザは湖川友謙さんと佐野浩敏さんが担当しており、両者の作監回で描かれた顔が正解になってきます。

メインキャラが分業でデザインされたこともバラついた原因でもありそうだけど、正しい顔作画を追ってみたいと思います。

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テッカマンブレードのキャラデザは2パターンの絵柄があった

B-CLUB No.77、アニメージュ1992年3月号、ミニムック

宇宙の騎士テッカマンブレードのキャラクターデザインを担当したのは、湖川友謙さんと佐野浩敏さんの2名でした。

正式なクレジットは湖川さんが設定、佐野さんが原案協力。2人が分業でデザインしたメインキャラクターは以下の通りです。

設定:TOlllO(湖川友謙、藍葉古卯)

  • ノアル
  • フリーマン
  • 本田
  • レビン
  • コルベット
  • バルザック
  • 相羽シンヤ
  • フリッツ
  • 相羽ケンゴ
  • 相羽ミユキ

原案協力:佐野浩敏

  • 相羽タカヤ
  • アキ
  • ミリー

主人公のタカヤは佐野さん、湖川さんは弟のシンヤを担当しています。2人は双子の設定なんだけどデザイン画の時点で似てませんw

D-boyこと、タカヤの制服姿や表情パターン、顔の傷や目元のデザインまで描いていたのは佐野さんです。アキとミリーも同様。

キャラデザが2パターンあったことでブレードの作画を語ろうとすると、かなりややこしいことになります。佐野さんがキャラデザを手がけることになった理由は不明。

ともかくも佐野さんは端正な美形、一方の湖川さんは無骨な絵柄だからキャラ表を渡された現場は混乱したはず。大張さんは以下のように回顧しています。

大張さんいわく、やはり2パターンのキャラ設定があって自分の絵柄で描いたんだそうです。この時に本編には登場しない『新しい顔』が生み出されることに…笑

テッカマンブレードの顔作画はそもそもどれが正解なのか?

本編において、湖川さんと佐野さんの作監回が正解の顔作画に当たります。

設定画に近い顔作画を、それぞれの作監回から抽出しました。

キャラデザ①:佐野浩敏

第41話:相羽タカヤ(作監:佐野浩敏)Ⓒタツノコプロ

第41話:アキ(作監:佐野浩敏)Ⓒタツノコプロ

第41話:ミリー(作監:佐野浩敏)Ⓒタツノコプロ

佐野さんはブレードのVHSやレーザーディスクのジャケ絵を多く手がけています。ぶっちゃけテッカマンブレードの後年のイメージは全部佐野さんの絵柄によって形作られていると言っても過言ではないです。ブレードⅡのキャラデザも佐野さんですしね。

しかし佐野さんが手がけた回は残念ながら、41話しかありません…!

この回で描かれているD-boyは設定画に一番近いですね。原画に0083の川元さんも参加しているので、アキとミリーはそちらの絵柄に近いかもしれないけど…。

キャラデザ②:湖川友謙

第14話:ノアル(作監:湖川友謙)Ⓒタツノコプロ

第3話:フリーマンとコルベット(作監:湖川友謙)Ⓒタツノコプロ

第14話:相羽シンヤ(作監:湖川友謙)Ⓒタツノコプロ

湖川友謙さんは本編でも複数回、作画監督で参加しています。また湖川さんの設定を守っている作督が多いので、この方向性の絵柄が多い気がします。

湖川さんと佐野さんの絵柄はまったく異なっていますが上記6枚の顔作画が設定上、正解に当たります。一般的な作品であれば考えられないけど、設定の段階で2パターンのキャラデザが混在してしまったことによる事故かなと。

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絵柄の違う顔作画は共存できないのでどちらかに統一して描かれている

キャラクターデザインが2名いたのでまったく違う絵柄でも設定上は正しい顔作画になってしまいました。

もちろんのこと、本編では絵柄の違う顔作画は共存できないのでどちらか一方に統一されています。たとえば湖川回では、佐野設定はスルーされていてD-boyとアキはご自身の絵柄で描いています↓

第3話:相羽シンヤ(作監:湖川友謙)Ⓒタツノコプロ

第20話:アキ(作監:湖川友謙)Ⓒタツノコプロ

逆に佐野回では湖川さんの設定はほぼスルーされた格好です↓

第41話:相羽シンヤ(作監:佐野浩敏)Ⓒタツノコプロ

第41話:相羽シンヤ(作監:佐野浩敏)Ⓒタツノコプロ

第41話:フリーマン(作監:佐野浩敏)Ⓒタツノコプロ

このようにキャラクターデザインは2名の手により分業がなされましたが、本編ではお互いの絵柄に寄せることはありませんでした。

まとめ:キャラデザが2パターン存在しためずらしい作品だった

本記事ではテッカマンブレードの企画当初に意図した顔作画に迫ってみました。

キャラクターデザインの時点から絵柄の異なる2名が携わっており、最初から統一性が薄かったことがわかりました。両名の作監回ではお互いの設定はスルーされていて、それぞれの絵柄で仕上がっています。

キャラデザが2パターン存在すると、こうした事故が起こってしまう良い例だと思います。

個人的には佐野さんの絵柄の方がテッカマンブレードには合っていると感じています。特にクオリティの高い41話はお気に入りです。ダンバインやイデオンは確実に湖川さんの絵柄じゃないとダメなんですが。。

今回はキャラデザをした2名の担当回に絞ってまとめましたが、ブレードの顔作画を語るためには大張さんとさとうけいいちさん(室井聖人)の話も必要です。

それはまた別の機会にしたいと思います。

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